落ちるシュークリーム

映画版・小説版 パシフィック・リム 感想

time 2013/08/16

映画版・小説版 パシフィック・リム 感想

 カイジュウvs人型巨大兵器。そんなアニメのような設定を、そのまま映画にした作品。<公式サイト>ちょっと変わっているのは、こう言う設定だとカイジュウの出現から結末までを描くのが定番だと思うのですが、本作では既にカイジュウ出現から何年も経過しており、『もう人型巨大兵器「イェーガー」ではカイジュウに対抗できないのではないか』と言う落ち目になっている点。政府からの支援も打ち切られ、試行錯誤しながらも一発逆転を狙って残された戦力で賭けに出ると言う部分にクローズアップしています。

 まずは何よりも凄かったのはカイジュウとの戦闘シーン。多種多様の形状・能力を持ったカイジュウに対して、様々な武装を装備したイェーガーが対抗する姿は圧巻でした。落ち目という設定のせいか、予告ムービーに比べると全体的に苦戦ばかりしていた印象は有りますが、レーザーやミサイルをはじめ、ロケットパンチや超大な鎖剣などロマン溢れる武装が満載で大いに楽しませてくれました。

 しかし、戦闘以外の部分は全然駄目。時間の関係か色々と説明不足のままで話が進んでいくので、登場人物の心理描写が薄っぺらすぎました。兄を失いイェーガーを降り、5年間放浪生活を続けていた主人公が3分で戦線復帰する気になったり、具体的な説明が無いままに暴走して基地を吹き飛ばしそうになったヒロイン。あっさり壁が破壊されても壁政策を続ける政府のやりたい事も全く理解出来ません。政治家は異星人に洗脳されて無駄な壁作りを強要されているのかと疑う位です。

 と言う感じに、戦闘は見応え抜群だったけど、お話としては全然理解出来なかったので小説版も読んでみました。都合よくAmazonでKindle版が出ていたので1Clickで購入出来ると言う手軽さにも負けました。こちらを読んでみると、上記に挙げた説明不足の点が色々と補完されているので、それなりに作品に対して納得が出来る内容です。

 主人公は壁の建設地で元パイロットと言う事で色々と揶揄されて居たり、最終的には建設現場をクビになって復帰する展開。シドニーの壁を突破した怪物は、壁の突破前に2体のイェーガーを撃破済でエウレカと戦闘など、カットされたシーン多数。また各登場人物・イェーガーの詳細な設定資料が掲載されているなど読み応え抜群でした。流石に戦闘シーンの迫力は文章では殆ど伝わってこないので、こちらだけを読めばOKと言う訳では有りませんが、映画を見て物足りないと感じたなら小説版を読んでみると満足度が上がる事は間違い無いですね。

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書いてる人

kamia / 神山 京

kamia / 神山 京

普段は「げーむびゅーわ」というゲームブログを管理運営しています。こちらはゲーム以外のネタを記事にするためのブログです。