どこから見ても目覚まし時計には見えません。一昔前、限定販売された「おこし太郎」と言う目覚ましがありました。JRの乗務員宿泊施設など、絶対に寝坊が許されない場所で利用する静音かつ超強力な目覚ましで、販売終了後は購入不能だったのですが、数年前から名前を[定刻起床装置「やすらぎ」]に変えて、新光電業(株) えきねっと店で購入可能になっています。
まったく違う名前に変わってるので再販されていること自体、あまり知られていない商品。価格的に需要が限られていそうなのも話題にならない理由です。個人が目覚ましに10万円弱とか普通は買いません。
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体の下に引いた空気袋を膨らませる。ただそれだけの物理目覚まし
ただ膨らむだけではなく、膨らみきった後は空気が抜けて、再び膨らませるを繰り返して本気で起こしにきます。購入を決めた動機は『こいつが起動すれば絶対に起床できる』という安心感です。
もともと音の目覚ましで問題無く起きているのですが、夜更かしし過ぎて朝起きられるか心配で寝付けず、更に睡眠時間を削ってしまう負のスパイラルを発動させてしまう事があります。そんな中で絶対に起こされる最終防衛装置があれば安心して寝ることができるかな?という目論見です。
実際に使ってみたのですが、これが起動しても寝続けるのは難しい
寝室は公開できるほど整っていないので動画を掲載。控えめに言っても強引過ぎました。使ってみるまでは「どこかのメーカーが安く販売したら馬鹿売れじゃないの?」と思っていたのですが、持ち上げるパワーが想像以上に力強くて圧倒的です。
数十キロの人間の体を空気圧だけで持ち上げるんですから、ちょっとやそっとの力では無理ですよね。実際、持ち上げる力は凄まじく、明らかに『「やすらぎ」って名前じゃない!』という感じでした。
ネットで調べると腰部で使ってるのばかりでしたが、正確な使い方は肩口
購入した人だけが説明書を読んで知る衝撃の真実。ネット上で調べても腰部で使ってるのばっかりだったんですが、間違った使い方だったとは驚きです。腰部を持ち上げて体を弓なりにするのは体に悪そうですし、強引に起こすにしてもやり過ぎという感じはあります。
宅配時の箱が地味に恥ずかしい。全て記載されてて怪しい商品です
配送業者の方に『この人はいったい何を買ったんだ』と絶対思われたはずです。漢字ばかりが並ぶ物々しい雰囲気ですが、中身が単なる目覚まし時計だとは想像もできないかと思います。